深基礎ですか?高低差が有る場合は外構にも影響します


暑い日が続いていますが、新築外構のご相談では11月~2024年2月引渡しのお客様のご相談が増えてきました。
年末年始・年度末は引渡しが増えますので、どこの業者様でも外構をお考えの方はお早めにご相談を始めるとご希望に合わせた日程を組みやすいと思われます。





新築外構やリフォーム外構などのご相談の際に、道路と高低差の大きい立地の場合には「深基礎」かどうかを確認させて頂いています。
配置図などに記載されていることも多いですが、高低差がある場合は【深基礎】かどうかで提案できるデザインや土留めの有無が変化しますので価格や使い勝手にも関わってきます。

深基礎とは
その名前の通り深く施工した基礎のこと。
高低差のある立地の住宅で用いられることが多い施工方法です。


住宅を建てる際はどうしても間取りやデザインに目が行ったり、深基礎にすることで施工コストが上がる為、目の前のことを優先してしまうことがありますが、下記の様に外構にも関係してきますのでハウスメーカーや工務店さんと十分な議論が必要な箇所になります。





道路と設計GLに高低差がほとんど無し+一般的な基礎

新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配

一番多い立地条件。
立地に合わせた勾配でも外構などで使用が出ない範囲の高低差であれば、深基礎の必要はありません。
砂利や透水性の素材の場合はフラットや立地の高低差に合わせて、コンクリートは一般的な水勾配で施工可能です。


道路と設計GLに高低差有り(深基礎ではない場合)

新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配1

高低差があり尚且つ深基礎ではない場合は、土を掘り下げると家側の基礎下が出てきてしまうため道路から設計GLを結んだ勾配と最低ラインとなります。
高低差が小さい場合は利便性などで問題は出ませんが、高低差が大きい場合やコンクリートなどの水勾配をなだらかにしたい場合にネックになります。


新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配412

例えばこの様な配置の場合、車庫のコンクリート前面が急勾配になり
家の基礎に合わせて勾配を作るため道路との高低差が大きいほどこの部分の角度は急になります。

この様な立地条件で緩やかな勾配にしたいときには、このページの一番下の【高低差あり・深基礎ではない場合+ゆるやかな水勾配にしたい】をご覧下さい。



道路と設計GLに高低差有り(深基礎)

新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配2

高低差があっても深基礎になっている場合は掘り下げることができるので、道路から緩やかな勾配・素材によってはフラットに仕上げることが可能です。
住宅を建てるときにコストはかかりますが、外構工事の際に選択肢が広がります。


新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配413

上記深基礎ではない場合と違い、車庫のコンクリートが一定の勾配で施工可能です。
高低差や勾配・配置によって、階段の段数が増えたり残土処分が増えたりと外構面のコストに影響はありますが、使いやすい外回りになります。



深基礎ではない場合+緩やかな勾配にしたい

新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配4

深基礎ではないけれども・・・車庫の勾配は緩やかにしたい。
その場合には躯体(基礎)側にブロックなどを積み土留めを作ります。
勾配は緩やかに設計できますが、ブロックなどの土留め工事の金額が上がり有効開放スペースが狭くなります。


新築外構 深基礎 基礎 高低差 車庫 水勾配41

家側に枡などがあると土留めの幅を大きく取らないとならないため、スペースの有効寸法が少なくなりイメージ画の様な配置の場合、車庫の幅によっては車の出し入れ不便になります。


この様に高低差のある住宅の場合は
【深基礎かどうか?】によりデザインや利便性に影響が出ますので、住宅の相談段階からハウスメーカーや工務店さんとお話しされることをおススメします。



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