今回は外構工事の要といっても過言ではない、塀材としてのブロックについてのお話です。
ブロックにはどんな種類があるのか、どのように使われてどう選んだらいいのか、について説明したいと思います!
塀材のブロックにはいろいろな種類がありますが、正式名称は 建築用コンクリートブロック といいます。
これを、略して「ブロック」と呼んでいます。
大きな区分けとして、①空洞ブロック ②型枠ブロック に分類されます。
塀材の…とかしつこく言っていますが、敷材のインターロッキングも平板もコンクリートブロックの一種なのです。なので、ここでは壁を構成する塀材としてのブロックのお話をしようと思います。
①空洞ブロック
一般的によく使われているブロックで、簡単に言うと容積の空洞率25~50%のものです。
その中でさらに、強度(圧縮強度)によって、A・B・C・D種に分かれます。A→Dに向かって強くなります。
A種 | プロが行う工事では多分使わないです。 ホームセンターなどで販売されているので、DIYをされる方が自宅で使われることが多いと思います。 |
B種 | あんまりお目にかかることがないですが、大谷石系の化粧ブロックがB種に区分されていました。 |
C種 | 一番工事で使う主流のブロックです。 |
D種 | こちらもあまりお目にかからないですが、高強度ブロックとして存在している商品も。 |
この中で、ブロック厚が10㎝・12㎝・15㎝…と種類があり、更に、その中で普通ブロック・化粧ブロックと区分されていきます。
●普通ブロック
一般的に普通ブロックと呼ばれているブロックで、素地ブロックというのが正式名称です。
外観上の意匠仕上げがないブロックのことです。
こんなブロックです。街中でもよく目にする、ごくごく普通のブロック。だから「普通ブロック」。そのまんまやないかい!
模様がないので場所を問わず使えて安価なので、隣地境界や壁などの下地に使われます。
塗ったり貼ったりできるブロックなので、色んな姿に変身できます!
●化粧ブロック
表面が無仕上げの素地ブロックに対して、様々な仕上げがされているブロック全般が化粧ブロックです。
色・模様・サイズも商品によって様々で、たくさんの種類が各メーカーさんから発売されています。
外観上の仕上げがされているので、化粧ブロックを積むだけで済んでしまうのが利点で、建物や外構に合わせて選べます。フェンス下や土留め、門袖にも使われます。
良く使われるのが縦リブタイプで、
リブの感じや色も豊富で、比較的安価なものが多いです。
少しデザインに凝ったものだと、
縦リブタイプとは違った外観で、高級感があるものや天然石を貼ったもの・最近の流行りに合わせたスタイリッシュな無機質系まで、たくさんの種類があります。その分、ちょっとお高めです。
②型枠ブロック
空洞ブロックに対して、空洞率50~70%なのが型枠ブロックです。
こちらは空洞が大きくて、空洞にコンクリートを全充填するので強度がかなり強い塀ができます。
強度による区分もありますが、空洞ブロックと違って数字で表わされます。
高い塀や高台の土留めで強度が欲しい時に使われ、空洞ブロックと同じく素地タイプと化粧タイプがあります。
RC擁壁は価格が高いですが、それよりは安価にできる塀材です。
道路との落差が大きい時や頑丈な土留めを作りたい時に有効で、厚みの種類もいくつかあります。
こちらの写真は縦リブタイプの型枠ブロックです。色やデザインが豊富にあるわけではありませんが、
選ぶことができますよ。
よく使うブロックの種類や用途についてまとめてみましたが、少しでも外構を考える時の参考になったら嬉しいです!